ハンマーのファイリング

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弦をたたいて音を出す重要なパーツ ハンマー。
いつも同じ弦を打っているので、徐々に溝がついてきます。
まだこのハンマーはましな部類で、もっと先端がそぎ落とされているような、酷使されたのもあります。
中音部のハンマーなので弦も少し斜めに張られているため、弦の痕も斜めになっています。
この段階で、ハンマーはいろんな情報を与えてくれます。弦溝の長さが不均一だったり、3本の溝が2本になっていたり、弦錆びが移って茶色くなっていたり。
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ファイリングというのはペーパーでハンマーの形状を元のきれいな形にする作業で、ハンマーについた諸々の問題点を無くす作業でもあります。
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ただしすべてのハンマーを均一に、きれいな形にするには相当な経験がいります。
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弦溝もなくなり先端の数ミリが弦に接触する形になっています。
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洋梨型や卵型等々、いろんな形がありますが、私の好みというかいつも目指しているのは卵型です。
先端がとがりすぎず、横腹もしっかりとしているので、弱い音から強い音まで理想的に対応できる形です。
角もしっかりときれいに残すのもコツです。
普通の使い方ならこれでまた10年はゆっくり使えます。ファイリングもきれいにすると3回くらいはOKですので、ハンマーの寿命も結構長いですね。

現役時代に購入していただいたピアノの修理

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5日程前に入荷したカワイのUS7X 高級ピアノです。実は東京の新宿にお住まいのHさんという方から問い合わせがあり、実家(滋賀)にあるピアノを修理・クリーニングして東京にもってきたいとのこと。よく聞いてみると私がカワイに勤めていた平成6年に納品させていただいたピアノでそこの娘さん。よく覚えていますよ。3歳の娘(Hさんのこと)の音楽環境作りにピアノ教室に自宅を提供したいとの申し出をいただき、私と社員3人ほどで周辺をチラシを持って生徒募集を何回もしたのですが、全く集まらず。気の毒に思われたのか奥さんとおばあさんと近所のおばあさんが「私たちが習います」
酒屋さんをされていて、結局行った先々で地道に宣伝をされた結果徐々に生徒も集まり多いときには40人を超える教室になっていました。地域で信用のある実直な酒屋さんだったからこそ多くの方が集まったんだと思います。
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教室をやめられてからもピアノのメンテはしっかりとされていたようで、きれいなピアノでした。ただどうしても湿気の影響がいろんなことろに出ていて、この際徹底的に直してみようと、まずはピアノを「馬」にのせて寝かしたところです。この状態で底板をはずし、ペダルを取って足回りもきれいに直していきます。アクション・鍵盤等これから本格的な修理がはじまります。Hさんには修理の経過をデジカメで細かく撮っていますので、また後日送ろうと思います。

哲学の道の桜

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今日は一日中工房での作業のつもりでしたが、昼から妻に引っ張り出されて京都の哲学の道の桜を
見に出かけることに。一部散り始めた桜もありましたがほとんどが満開状態。堪能することができました。
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それにしても観光客の7割ほどが外国人。スマホでシャッターをきりまくっていました。
そういう私もどこかの国からの人に思われているかも。
いい息抜きの一日になりました。
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