2013年06月

全体の塗装に作業拡大

ガボー塗装 003
長年の使用で、ペダルも大きく曲がってしまっています。
あたらしいペダルに交換します。
ガボー塗装 007
底板は9ミリほどの1枚板。ほとんど真っ二つに割れてしまっています。
まずこの二つを接着。
ガボー塗装 011
合板を張りつけました。
この後、黒に塗装します。
ガボー塗装 001
全体に傷が無数にあり、大きな傷だけでも、と思いパテ埋めしたり、サンディングシーラーを塗ったり、この写真はピアノが横向きに寝ています。
ガボー塗装 004
せっかく外した部品。やはり傷が気になる。
ええい、こうなったらとにかく全部塗装してしまえ、と作業がまたまた拡大。
ガボー塗装 009
鍵盤のふた。サンディングシーラーを塗って、傷もパテ埋めして、水砥ぎをしています。
ピアノの横板は長年の乾湿で波打っています。これを直すのはおおごとなので、とりあえず大きな傷をパテ埋めして黒のウレタンで塗装します。
カシューは塗膜が薄く、このままだと塗膜はがれをおこしたり、クラックが増えてきます。肉厚のウレタン塗装をすることにより、またこれからの使用に耐えられると思います。

ガボー、ピン板修理

ガボーピン板修理 006
細い長ネジで割れの拡大を防止。5層のうち、どうやら一番上層のひび割れのようなので、この方法がベターかも。
ガボーピン板修理 007
一応必要なところに打ち込んでいきましたが、あと50本ほど足りません。あす買いに走ります。
40ミリの細い皿ネジなので、なかなか売っているところがありません。
ガボーピン板修理 002
その間に響板割れの修理。このひび割れ部分をもう少し彫って、同じスプルース材を埋め込み、面一にして最後にニスを塗ります。
ガボーピン板修理 004
鉄骨フレームがわずかに駒と接触。雑音の原因になります。この際、のこぎりで2ミリほと欠き落としておきます。
ガボーピン板修理 001
フレームは何度も洗剤で油分を取り、金粉塗装を施しました。
ここがきれいだと、まったく印象が変わります。

ガボー、ピン板割れ

ガボーピン板割れ 004
やっとフレームボルトもはずし、鉄骨フレームを取り除きました。
なにせ一人の作業なので結構手間暇がかかります。
ガボーピン板割れ 003
ガボー、恐るべし。チューニングピンを打ち込むピンの穴が、あたかも活断層が走っているごとく、危ない状態。このまま弦を張るとすぐにピンが戻り、調律保持ができなくなります。
それにしても見事な割れです。
全体で十数か所のひび割れ。
一番いいのはこのピン板を全部交換することですが、大仕事になってしまいます。
5層の積層構造になっていますので、見たところ一番上の層のひび割れがひどく、なんとか修理で収められそうです。
そのほか響板割れも1か所見つかりました。これはなんとかなりそうです。
まだまだ問題が出てきそうな感じですが、まあピン板割れがなおれば一安心。明日から作業にかかります。ガボーピン板割れ 002

手ごわいガボー

ガボーの修理 006
古い弦の番手(太さ)をマイクロメーターで測りながら、すべてはずしました。普通は駒のところに張るべき弦の番手が書いてあるのですが、まったく何も無し。おまけにところどころ番手が逆になっていたり。多分相当以前に部分的に張り直したのだろうと思います。
ガボーの修理 012
両サイドの親板を除いて、すべて取り外しました。この後、鉄骨のフレームをはずしてピン板の割れがないかどうかを見るのと、駒圧(弦圧)がほとんど無いのでフレーム下部を削るためです。
ガボーの修理 013
はずした部品。腕木はだいぶと傷があるので塗装をする必要が。
ガボーの修理 009
ペダルの吊り棒の先にあるべき蝶ナットがありません。でも不思議に抜けずに役目をはたしています。多分錆びついて動かないのだと思います。これ、交換。
ガボーの修理 011
困ったのが底板。完全に二つに割れています。ペダルを踏んだ時に妙にふわふわとした感じがありましたが、原因はこれ。結構薄い板を使っています。ここに9ミリの合板を底の部分に補強したらなんとか直るでしょう。
今日はフレームを下す予定でしたが、ボルトが錆びついていて取るのに四苦八苦。
明日、主要な部品が浜松から届くので、フレーム下し、駒圧、ピン板確認、をして、できればフレームの金粉塗装までできれば・・・。
とにかくなかなかすんなりとはいかない修理の連続で、工夫と根気をフル動員です。
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