2015年08月
今日は午前中はピアノの先生のグランドの調律。毎年お伺いしていますが、バランスのいい音です。ただ中音部、少し音質が硬くなっていたので、弦溝の脇を少しだけ針刺しをしました。音も整って気持ちのいい状態になりました。
昼からは、ホームページ(http://www.piakobo.jp)で依頼のあったTさんのピアノの調律。
ギターを中心とした音楽活動を精力的にされている方で、9月にこのピアノをつかってのコンサート的な会があるそうです。ドイツ製のピアノで貫禄のある木目ピアノ。いい感じです。
ところが、中身はあまりいい感じではありませんでした。
いろいろ故障があったのですが、一番やっかいなのは、フレーム割れ。弦の張力に耐えきれずにひびが入っています。弦が巻きつけであるチューニングピンは、見えているのが3/1ほどで、あとの3/2がピン板という硬い木にねじ込まれています。このピン板というのは3枚~7枚の板が合わさってあり、多分張力に負けてはがれてきたのだと思います。こうなると調律で張力を上げると余計にピンが傾き音の保持ができません。
残念ながら、直すとしても大修理となります。
Tさんの、何とか9月のコンサートに使えるように最低して欲しいとの願いで、結局ピッチを普通はA442でするところをA430という低めで無理のあまりかからないぎりぎりのところで調律をしました。
他もいろいろ直したいところや調整したいところ多数ですが、残念ながらタイムオーバーです。
午前中と違って、少し重い足取りで工房に帰りました。
奈良のご実家から修理・クリーニングで工房に入ってきました。
ヤマハのUX3というピアノ。高級ピアノです。音はいい音がしていますが、だいぶと狂っています。
直すところは結構あります。サビ・カビが案外多く、そのため修理範囲が多くなっています。
ただこのピアノ、作りもしっかりとしているので相当いい感じに仕上がりそうです。
さっそく「うま」に乗せてピアノを寝かし、いろんな部品をはずしていきます。
あらかた今後の方向性をこの段階で見極め、段取りを考えていきます。
今作業中のピアノは4台ほど。このUX3は9月中旬完成の予定で作業していきますので、少し気分的には楽です。Oさん、作業の途中経過はデジカメで撮ったのをプリントアウトして、随時お送りしますのでお楽しみに。
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