2016年06月

鉄骨フレームをおろしました。

GPフレームおろし 001
鉄骨フレームをつり上げてはずします。すべて一人での作業。
GPフレームおろし 003
フレームをはずして、はじめて見る事ができるピン板。きれいです。まったく問題なし。
GPフレームおろし 005
響板もすごく状態がよく、問題なし。これからあとは塗ってあるニスが少し劣化してきているので取ってドイツ製の新しいニスに塗り替えます。
GPフレームおろし 006
はずした鉄骨フレーム。実はこれは裏側。弦の通り道が錆びていたり、溝が出来ていたりするので、裏向きにして作業をします。打ち込んであるピンブッシュという丸い小さい部品も裏から叩いて取るとすごく簡単にきれいにとれます。来週には頼んである部品が次々と浜松から送られてくる予定。これからの作業が楽しみです。

グランドピアノのオーバーホール

YUS、KG2D 008
先生のグランドピアノのオーバーホール、開始しました。
チューニングピンを抜いています。
YUS、KG2D 006
巻線(低音部)は浜松の業者に送って同じサイズを作ってもらいます。
今回は芯線をレスロー(独)、銅線をデーゲン(独)という贅沢なものに。
YUS、KG2D 011
全部の弦をはずしました。
YUS、KG2D 010
鉄骨のフレームを止めているビス関係。同じところに戻すため、大体の絵を書いて保管します。
YUS、KG2D 012
弦枕やその他の部品も同様に保管。
次回はいよいよ鉄骨のフレームをおろします。
このグランドのオーバーホール、先生自身はそんなに急いでおられないのですが、じっくりと時間をかけて作業をし、完成してから、何回か先生に試弾に来てもらい、理想の音作りをしてみたいと思って少し早めにかかりました。完成・納品は12月の予定。

ペダルと蝶番

丁番みがき 001
蝶番とペダルを磨きました。結構がんこはサビでもきれいになります。蝶番ごと交換すれば簡単なのですが、メーカーや年代によって長さ、形状、穴の位置等がすべて違います。
これだけはもう一度徹底して磨いてピカピカにして再生するほうがいいようです。
磨いただけでは、またサビが発生するので専用の金属用コーティング剤で塗装しているところです。

工房のカエル

田村さんU3H,工房のカエル 004
工房の裏は一面たんぼ。この時期カエルがよく工房に遊びにきます。
これはまだ生まれたばかりの赤ちゃんカエル。このあたりのカエルは人を恐れず、まったく逃げません。それも当然で、私のほうが最近来たばかりで、彼らは先住民なのですから。
田村さんU3H,工房のカエル 005
小さくても何か堂々としています。しばらく私の手の上で行ったり来たり。可愛いですね。工房の裏に塀を作ったり、物置を設置したりで材料がそこいらじゅうに置いてあるので、カエルが居ないかどうか良く見てから作業をしています。

手抜き修理

田村さんU3H,工房のカエル 008
TさんのヤマハU3Hの修理。ペダルを磨くのに底板をはずしていますが、ネジがところどころありません。一度昔に修理してあるようですが、半分もネジが省略してありました。ペダルを踏んだときにギシギシと音がしたりするのは、こういうケースが多いです。
田村さんU3H,工房のカエル 011
数えてみると全部で9本でした。18本必要なのですが。それも建築用に使うコースレッド。少し細すぎます。
田村さんU3H,工房のカエル 012
ヤマハの場合、もう少し太いネジを使い、長さも2種類です。
田村さんU3H,工房のカエル 010
ペダル窓周りのクロス。真ん中は弱音ペダルで、踏んで左にひっかける為、そこがよくすり減ってしまいます。そのため奥に皮をはります。
このピアノの場合、皮が省略してあります。
田村さんU3H,工房のカエル 001
これは同時進行で修理をしているTさんのピアノ。真ん中の奥に皮を張っておきました。
見えないところも、こうして再修理するときに手抜きは全部わかってしまいます。
私も手抜きと言われないよう、見えないところもしっかり気を配って修理しないと と思いました。
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