2018年12月

グランドピアノの改造

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今年もあと少しで終わり。今日は修理や調律で外回りをしたあと、工房での作業。外は雪です。
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作業の内容は古いグランドピアノのオーバーホールで、2本ペダルを3本ペダルに改造。そのため部品を作り替えています。
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古いと湿気等の影響でクロスが膨らみ、動きが緩慢になっています。まずそこから修理していきます。
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左が前の部品、右が改造した部品。これを67個作り、はめていきます。この部品はグランドピアノの奥のほうにあるので、滅多に見ることはできません。そのためオーバーホールの時でないと正確な修理はできません。結構手間の要る仕事なので、続きの作業は来年に持ち越しです。明日午前中に新規のお客様の調律にお伺いして今年の仕事は終了です。
面白くないブログですが、来年もぜひ見にきてください。いい年をお迎えください。

まさにオンリーワンのピアノ

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半年ほど前から注文を受け、カスタマイズしたヤマハのW101,先日納品してきました。
離れに45平方メートルほどの音楽堂を建てられ、その一部の風景です。屋根がドーム状になっていて
すごく響きがいいので、お聞きしたら何回も業者と打ち合わせをし、響きが一点に集中しないように3次元的に設計してあるとのこと。ここでシンセやハープ、それに趣味のギター等の演奏がこれから繰りひろげられるとのことで楽しさ満載の音楽堂です。
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お納めしたピアノはヤマハのW101,もともとの色は薄いウォルナットでしたが、もっと豪華で大人の雰囲気を出したいので、濃いめの木目に塗装し直しました。椅子も黒から木目にしました。
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少しわかりにくいのですが、ふたの中にあるYAMAHAのロゴ、遊び心でHをDにすると、依頼主さまの「YAMADA」になることを提案したら、いいね!と快く了承していただき、オンリーワンのピアノになりました。実はこのロゴを替える作業、大変でした。同じ字体がないのでDだけを替えるわけには行かず、結局ふたの中側をすべて削って、よく似た真鍮で出来た字体を貼り付け、何回も何回も塗装面を肉付けして象眼仕上げのようにしました。いろいろなミュージシャンが出入りされる予定とのことですので、話題になればと思います。ちなみにこのピアノで歌の稽古をうけておられる94歳のおばあちゃんのお名前の「FUJIKO」のロゴも入れてあります。探して下さい。

早朝の作業

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ここのところ、調律が混んでいてじっくりと工房で作業をする時間がなかなか取れません。細かい作業は娘がずっと工房でやってくれているので、だいぶましですが、今やっている張弦は私しか出来ないので、朝早くから工房に出て作業をしたりしています。窓から朝日が入る時間帯になると新しいチューニングピンがキラキラと光って気持ちがいいもんです。あともう少しで弦も張れ、組み立てて音が出る状態になります。完成が楽しみです。

西宮に納品、カスタマイズしたU3F

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今日はカスタマイズしたヤマハU3Fの納品で、西宮まで行ってきました。すごく感じのいい建物で、1階が奥さんがされているクラフトの教室や喫茶コーナー。2階が主にご主人の事務所で、1級建築士をされています。ピアノは2階の会議室等に使われている部屋に入れました。これからこのピアノを活用していろいろプランを立てられるようです。楽しみですね。カスタマイズを含め、生まれ変わったピアノを心から褒めていただきました。ありがとうございます。いろんな人に弾いてもらうとピアノも喜びます。今後が本当に楽しみです。

カスタマイズの塗装

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明日納品の、西宮のTさんのヤマハU3F,修理とクリーニングが終わりました。当初キズも結構多く、パテ埋め塗装をするにあたって、Tさんに「部分的に色合いを変えてみては」と提案。快く了解を得ました。もちろん私の趣味みたいなものですので、代金は発生しません。
変えたところは楽譜立てと、左右の拍子木、鍵盤押さえです。
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左の拍子木。虹色のラメを入れました。
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右の拍子木。鍵盤押さえも同じく。
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楽譜立てです。オンリーワンのピアノ。このピアノ自体は昭和43年製のヤマハU3F。中の部品も相当劣化していましたので、いろいろと替えました。直していて、いつも思うのですがこの当時は本当にいい木が使われています。音もいい音になりました。ただ私が勝手にカスタマイズしたところをまだTさんは見ておられないので、明日の納品時にどんな評価をいただくか、すこし心配です。
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