2019年01月

ピアノには丁寧な調整が必要

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今日は守山市内の調律2件です。近場なので随分助かります。
1軒目はヤマハUX3、丁度10年前に購入していただいたお客様です。毎年欠かさず調律させていただいていますが、今回は中音部付近で雑音が。音の性格からどうも「ウイペン」のネジの緩みか、とにかく
アクションをはずして裏から点検してみると、やはりネジが緩んでいました。88カ所全部の増しネジを施し雑音はなくなりました。5年、10年経つとどんなピアノもネジ類の点検が必要です。
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2軒目はヤマハのU1。昭和40年製のピアノですので53年経っています。私が担当してからすでに6年経過しましたが、それまでの調律の方が長年にわたり細部まで丁寧に調整をされていたので、きれいに仕上がっているというか、バランスのとれたピアノになっています。音を合わせるだけでなく、毎年すこしずつでも丁寧に調整をしていくと10年、20年ですごくいいピアノに仕上がっていきます。このピアノがそれを証明しています。あとは消耗部品でもある弦とハンマーを替えると、また4~50年活躍してくれると思います。

鍵盤の調整

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今日は奈良に行って来ました。1軒目はレンタルのKさん。ピアノはヤマハU1H。
出荷の時には鍵盤もスムーズに動くようにしてあったのですが、少し持ち上げてみると、下がらない鍵盤がいくつか。鍵穴の真鍮もピカピカにしてあったのが、少し錆がでています。この部屋は少し湿気が多いようで、ピアノに影響がでていました。
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鍵盤のバランスホールが湿気で少しふくらみ、キーピンとのすきまが無い状態です。専用の工具で少し穴を広げます。
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ヤマハの場合、直径3,5ミリのキーピンが打ち込んであり、穴の直径はそれよりもほんの少しだけ広めにすると動きがよくなります。あまり広げすぎると雑音の原因になります。
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2軒目のYさんもやはり同じ症状。ここはヤマハU3M。修理再生して購入していただいたお客様です。ただ1軒目のKさんほどではなく、バランスキーピンに専用の潤滑剤を塗るだけで解消しました。この潤滑剤、粉状のテフロンをシンナーに溶かしてあって、ピンに塗ったあとすぐ揮発し、テフロンだけが残るという優れもの。まんべんなく薄く塗れるのが利点です。
ヤマハのコンクールで賞を取られたとかで、その時のビデオを見せていただきました。表情豊かにしっかりとしたタッチで弾いておられました。トリルの多い曲なので、今回調整したのを弾いてみると鍵盤の動きが軽やかになっているので、うんと弾きやすくなっているのを感じてもらえると思います。

インフルエンザ

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インフルエンザが流行っています。ここT先生もインフルエンザで調律が延期になっていました。レッスン室でヤマハのアップとグランドの2台調律しました。ピアノの先生は風邪やインフルエンザをうつされる確率が高く、中には学校は休んでもレッスンだけは来る生徒も。先生も大変です。
このあと工房に帰り、消音ユニットの取付と鍵盤のふたの塗装をしました。

シゲルカワイとアポロピアノ

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今日は午前中、長いお付き合いをさせてもらっているN先生の調律に。3台のグランドピアノをお持ちなので調律等の維持費もバカにならないので、年間契約にしてお安くしています。今日のグランドはシゲルカワイの3タイプ。気持ちのいい音がします。
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ただ使用頻度が髙く、鍵盤のガタが少し気になります。今年中にはブッシングクロスを貼替えたほうがいいかも。
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昼からは調律にお伺いしているSさんの紹介のHさんの調律。ピアノはアポロですが、結構凝った作りをしています。中音から高音にかけてアリコートに使われている独立したベアリングが使われています。普通のアグラフとは違う構造であまり見かけません。
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最終調律が昭和63年で、錆の進行がひどく、キーピンもさびさび。鍵盤が外れないほどでした。
鍵盤棚をはずして持ち帰り、鍵盤修理と一緒にキーピンを徹底的に磨きあげ(この辺はすべて娘がしてくれました)新品のようにピカピカになりました。
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バランスのブッシングクロスも張替えました。(これも娘がしてくれました)
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フロントのブッシングクロスもすべて張替え(これも娘が・・・)
調律は半音以上ピッチが下がっている状態で、A443で少し高めに調律しても、すぐA439に落ちる始末。2回調律をしてやっと落ち着いてくれました。(この辺はすべてお父さんが)
きれいな音になったと喜んでいただき、満足のいく仕事になりました。

ライブができるカフェ

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今日は地元の「Jsカフェダイニング」というしゃれたお店の調律に行ってきました。
ほぼ毎月ライブもされていて、いい雰囲気のお店です。ピアノはそう狂ってはいなかったのですが、音の止まりの悪いところがあったりで、2日後に部品交換等をして完璧に直し、演奏者に気持ちよく弾いてもらえるようにしたいと思います。とにかくマスターが正直で気持ちのいい人なので、応援する気持ちでこのピアノを良くしてあげたいと思います。
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