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先日入荷のヤマハU1E。業者によるとあまりに古いので廃棄するかそのまま飾っておくかくらいの値打ちですとのこと。お母さんが子供の頃に買ってもらったピアノで娘さんもこのピアノでずいぶん練習をし、できれば子供に使って欲しいと相談がありました。工房に入れて隅々まで点検しましたが、業者が言っているような「響板割れ」も全くなく消耗部品を替えていけば今後3~40年は十分もつ内容でした。まず鍵盤ですが、画像のようにひび割れがでています。この辺から修理にかかりました。
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アイロンで白鍵に熱を加えはがしていきます。
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このあと小口もはがしてヤスリをかけてその上に新しく白鍵を貼っていきます。今日はここまで。
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昼からは琵琶湖湖畔にある結婚式場のグランドの調律です。明日披露宴があるみたいでスタッフの人達がセッティングに汗だしていました。
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夕方はこの前から預かって修理をしてきたヤマハU3Cマホガニーの納品でした。このピアノで丁度52年前。替えるべきところを徹底して交換し、弱音も取り付け外装もしっかり磨きをかけ、新品のようです。このピアノも直す業者がなければ廃棄の運命にあったピアノです。画像を見ていると何か喜んで笑っているような気がします。私だけかも知れませんが。