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今日はWEBからのお問い合わせのAさん宅へ消音装置の取付に行ってきました。ヤマハのU3Hというピアノ。この当時のヤマハはフレンジコードがよく切れているので、心配でしたがすでに直してありました。すぐに作業にかかれるので、まずピアノの内部の掃除です。
精密機械を入れるので徹底してカビやほこりを取り除きます。
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鍵盤の下の部分にセンサーを取り付けます。ここで鍵盤の動きを感知します。今のはカバー式でほこりも入りません。
消音の理屈は画像にはありませんが、鍵盤を叩くとハンマーが弦を打ちますが、ハンマーが弦にあたる寸前にハンマーを止めるストップバーを取り付けます。そうすると鍵盤を叩いても弦を打たないので音が出ません。どこから音をもらうかというと、この画像のように鍵盤の下の精密なセンサーが鍵盤の細かい動きを感じとりそれを音に変換するわけです。音は基板に組み込まれたグランドピアノの音がヘットフォンから聞こえます。ピアノだけでなくビブラフォーンや弦楽器の音なども切り替えられます。
要はピアノの中に1台電子ピアノを組み込むわけですね。消音ピアノの大きな利点は鍵盤のタッチや重さがそのまま本物のピアノだということです。少しだけタッチが浅くなったような気がしますが、取付精度を高めるとあまり違和感は感じません。
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今まで取り付けた方の感想は「弾きたいときにいつでも弾けるということが大きい」ということでした。
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取付けたあと使用者のAさんに確認で弾いてもらいました。家でのピアの使い方も変わっていくと思います。今日は調律も同時にしたので、長時間(4時間半)の作業でAさんにはご迷惑をおかけしたかも。今後ともよろしくお願いします。